操作ガイド

よく使う操作10個

この文書について

Claude Codeには数多くの機能がありますが、4日間の講座で実際に使うのはごく一部です。ここでは実務で本当に使う操作を10個に絞り、それぞれ「こう打つ→こうなる→こんなときに使う」の3点で説明します。まずはこの10個だけを覚えれば、講座の演習は問題なく進められます。

ほとんどの操作は、特別な記号や命令文ではなく、そのまま日本語で話しかけることで実行できます。キーボードの特定のキーや、/(スラッシュ)から始まる特別な指示(スラッシュコマンドと呼ばれます)が必要なものだけ、その都度明記します。

1. フォルダの中身を読ませる

こう打つ:「湘南精密工業のフォルダにある資料を読んで、要約してください」のように、フォルダ名や会社名を指定して伝えます。

こうなる:AIが自分でフォルダを開き、中にある複数のファイルを読みに行きます。ファイルをコピーして貼り付ける必要はありません。

こんなときに使う:議事録・実測データ・過去の提案書など、複数の資料を踏まえた回答がほしいとき。4日間の演習のほぼすべての起点になります。

2. ファイルを書き出させる

こう打つ:「結果を 03_クライアント/湘南精密工業/02_診断/ フォルダに、ファイル名『20260901_診断結果.md』で保存してください」のように、保存先とファイル名を伝えます。

こうなる:AIが指定した場所に新しいファイルとして書き出します。指定しなくてもAIが妥当な場所を選びますが、自分で決める習慣をつけると後で探しやすくなります。

こんなときに使う:議事録の整理・診断レポート・提案書など、この講座で作るほぼすべての成果物で使います。

3. 前の指示をやり直させる

こう打つ:同じ文章をもう一度打つか、「さっきの結果に、〇〇の条件を足してもう一度お願いします」と伝えます。

こうなる:会話をリセットしていなければ、AIは直前までのやり取りを覚えているため、条件を足した状態で出力し直します。

こんなときに使う:出力が惜しいときに、最初から条件を全部言い直さず微調整したいとき。

打ち直しが面倒なときは、↑キーを使ってください。 起動した画面の入力欄で ↑(上矢印)を押すと、前に打った文章が呼び戻せます。何度か押すと、さらに前のものへ遡れます。同じ作業フォルダであれば、前回までの回で打った文章も残っています。

たくさん打った中から探したいときは、Ctrl を押しながら R を押します。検索欄が出るので、思い出せる単語を入れると、その語を含む過去の入力が出てきます。

いずれも起動したあとの画面の中だけで完結する操作です。ターミナルを自分で開いたり、コマンドを打ったりする必要はありません。

出典:Claude Code 公式ドキュメント「Interactive mode」(2026年8月30日 確認)。「Up-arrow recall reaches prompts from past sessions of the same project」「Press Ctrl+R to interactively search through your command history」と明記されています。

4. 出力の形を指定する

こう打つ:「見出しは5項目で」「表の形式で」「A4 1枚に収まる分量で」「経営者が読む前提で、専門用語には言い換えを添えて」のように、欲しい形を具体的に添えます。

こうなる:同じ資料でも、指定した条件どおりの構成・分量・文体に出力が変わります。条件を添えなかった場合との差は、実際に比べると明確です。

こんなときに使う:一般論ではなく、そのまま次の工程で使える形の成果物がほしいとき。曖昧な指示と具体的な指示の差は、実務にいちばん効く部分です。

5. 長い作業を途中で止める

こう打つ:AIが作業している最中(画面に処理中を示す表示が出ている間)に、Escキー(キーボード左上あたりにある、作業を中断するためのキー)を押します。

こうなる:その時点で作業が止まります。それまでに実際に保存されたファイルはそのまま残ります。何かが壊れるわけではありません。

こんなときに使う:指示を間違えたと気づいたとき、思っていたより長くかかりそうで方向を変えたいとき。止めてから、あらためて指示を打ち直せます。

6. 別の支援先に切り替える

こう打つ:「ここからは〇〇社の話です。△△社の資料は見ないでください」のように、支援先名を明確に伝えます。

こうなる:この作業環境のAIへの指示書(CLAUDE.md)には、支援先フォルダをまたいで読まないという決まりがすでに書かれています。心配なときは /clear(詳しくは9番)で会話をリセットしてから、支援先名を伝え直すと、より確実です。

こんなときに使う:1日の演習で複数の支援先(サンプル企業)を扱うとき。情報が混ざることは、この環境で最も避けるべき事故です。

7. 作ったものを検算させる

こう打つ:「今の結果の根拠が、元の資料のどこに書いてあるか、1行ずつ示してください」「同じ資料でもう一度同じ作業をして、結果が変わらないか比べてください」のように伝えます。

こうなる:前者は出典を明示させる検算、後者はDay2で扱う「ゆれ確認」という手順です。同じ指示でも結果が大きく変わる項目は、基準があいまいだったサインとして扱います。

こんなときに使う:数字や採点結果を支援先に見せる前。AIは資料にない数字をもっともらしく作ってしまうことがあるため、この確認を省略しないことが重要です。

8. 指示を書いたファイル(手順書)を読ませる

こう打つ:「02_手順書/02_Web診断.md の手順で、湘南精密工業を診断してください」のように、手順書のファイル名を指定して伝えます。

こうなる:AIが指定した手順書を開き、そこに書かれた手順・採点軸・条件に沿って作業します。毎回すべてを言葉で説明し直す必要がなくなります。

こんなときに使う:Web診断・戦略設計・提案書作成など、講座で用意されている定型の作業。自分で作った手順書にも同じように使えます。

9. 会話をリセットする

こう打つ:入力欄に /clear と打ってEnterを押します(/ から始まる指示は「スラッシュコマンド」と呼ばれる、Claude Code独自の特別な指示です)。

こうなる:それまでの会話の内容がリセットされ、新しい会話として始まります。すでに保存されたファイルが消えるわけではありません。消えるのは「AIが覚えている会話の流れ」だけです。

こんなときに使う:別の支援先や別の作業に切り替えるとき、AIの回答がかみ合わなくなってきたと感じたとき。

リセットしても、前の会話は消えていません。 /clear は新しい会話を始めるだけで、それまでのやり取りは保存されています。打った文章も ↑キーで遡れます。「間違えて消してしまった」という事故は起きない仕組みなので、迷ったら気軽にリセットしてください。

出典:Claude Code 公式ドキュメント「Interactive mode」(2026年8月30日 確認)。「Running /clear starts a new session … The previous session's conversation is preserved and can be resumed.」と明記されています。

10. 作業の履歴を確認する

こう打つ:「このフォルダの中にあるファイルを、新しい順に一覧にしてください」のように、確認したいフォルダを指定して伝えます。

こうなる:AIがフォルダの中身を一覧にして見せます。いつ・何を作ったかは、実際のファイルとその保存日時として残ります。Finder(Windowsではエクスプローラー)で日付順に並べても同じことが確認できます。

こんなときに使う:前回の続きから作業したいとき、何を作ったか思い出せなくなったとき。

過去の会話そのものを開き直す方法もありますが、この講座では扱いません。 ターミナルを自分で開いてコマンドを打つ必要があり、配布した起動用ファイル(ダブルクリックで立ち上げる形)の前提から外れるためです。

代わりに、作ったファイルは必ず残っています。何を作ったかはフォルダを見れば分かり、打った文章は ↑キーで遡れます。この2つで、日をまたいだ作業も問題なく続けられます。

この10個を覚えたら

10個をすべて一度に覚える必要はありません。この文書を手元に置き、詰まったときに番号で探せれば十分です。次に読むとよいのは 困ったときの対処集 です。

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